私たちは訪問看護師として、糖尿病に罹患された皆様の在宅療養を支える重要な役割を担っており、実際に日々多くの糖尿病患者さん達と接しています。その中で気を付けていること、気づいたことも多くありますので、それらも含めて、今回は訪問看護の視点から、糖尿病の基礎知識と、在宅での生活をより快適にするためのケアについてご紹介したいと思います。
1.はじめに

糖尿病は初期には自覚症状がほとんどないため、健康診断で数値が高いと指摘を受けてもついつい放置しがちですが、気が付かないうちに病気が進行してしまうことが多いです。
また、様々な合併症があり、一度発症すると完全に治るということがないため、生涯を通してうまく付き合っていかなくてはなりません。
ですから、早期発見と早期治療がとても重要になります。
まずは糖尿病のことをよく知っていただき、皆さまの健康管理に役立てていただければ幸いです。
また、様々な合併症があり、一度発症すると完全に治るということがないため、生涯を通してうまく付き合っていかなくてはなりません。
ですから、早期発見と早期治療がとても重要になります。
まずは糖尿病のことをよく知っていただき、皆さまの健康管理に役立てていただければ幸いです。
2.糖尿病はどんな病気?
そもそも糖尿病とはどういった病気なのでしょうか?
糖尿病は簡単に言うと、血液中のブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気です。膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが不足し、血糖値を下げる働きが低下することで発症します。
厚生労働省の「令和元年 国民健康・栄養調査」によれば、糖尿病の強い疑いがある人と糖尿病の可能性を否定できない人を含めると、日本人の5~6人に1人が罹患(りかん)している、いわゆる国民病と言われている病気です。
日本における糖尿病の患者数は、生活習慣と社会環境の変化に伴って急速に増加しており、20歳以上で糖尿病の強い疑いがある人と糖尿病の可能性を否定できない人を合わせて約2,000万人と推計されています。
また、年齢別の割合を見ると年齢が高いほど割合が高くなる傾向にあり、65歳以上が4割近くを占めています。
今後も高齢化の進展に伴い、高齢糖尿病患者の更なる増加が予想されています。
糖尿病は放置すると網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こし、末期には失明したり透析治療が必要となることがあります。
さらに、脳卒中、虚血性心疾患などの心血管疾患の発症・進展を促進することも知られています。
これらの合併症は患者さんの生活の質を著しく低下させるのみでなく、経済的にも大きな負担を社会全体に強いており、今後も社会の高齢化にしたがって増大するものと考えられています。
ですから、糖尿病と診断された時はもちろん、糖尿病になる前から早期に生活習慣改善に取り組むことはとても重要です。
糖尿病は簡単に言うと、血液中のブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気です。膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが不足し、血糖値を下げる働きが低下することで発症します。
厚生労働省の「令和元年 国民健康・栄養調査」によれば、糖尿病の強い疑いがある人と糖尿病の可能性を否定できない人を含めると、日本人の5~6人に1人が罹患(りかん)している、いわゆる国民病と言われている病気です。
日本における糖尿病の患者数は、生活習慣と社会環境の変化に伴って急速に増加しており、20歳以上で糖尿病の強い疑いがある人と糖尿病の可能性を否定できない人を合わせて約2,000万人と推計されています。
また、年齢別の割合を見ると年齢が高いほど割合が高くなる傾向にあり、65歳以上が4割近くを占めています。
今後も高齢化の進展に伴い、高齢糖尿病患者の更なる増加が予想されています。
糖尿病は放置すると網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こし、末期には失明したり透析治療が必要となることがあります。
さらに、脳卒中、虚血性心疾患などの心血管疾患の発症・進展を促進することも知られています。
これらの合併症は患者さんの生活の質を著しく低下させるのみでなく、経済的にも大きな負担を社会全体に強いており、今後も社会の高齢化にしたがって増大するものと考えられています。
ですから、糖尿病と診断された時はもちろん、糖尿病になる前から早期に生活習慣改善に取り組むことはとても重要です。
3.糖尿病の種類について
糖尿病には大きく分けて以下の3つの種類があります。
●1型糖尿病:膵臓のインスリンを作る細胞を破壊されてしまい、インスリンがほとんどまたは全く分泌されなくなってしまうものです。主に小児期や青年期に発症することが多く、インスリン注射による治療が必須となります。
自己免疫疾患が原因で発症することが多いです。
●2型糖尿病:最も多くみられる糖尿病で、生活習慣病の一種です。インスリンの分泌が低下したり、効きが悪くなったりすることで発症します。生活習慣が大きく影響し、成人期に発症することが多いです。食事療法や運動療法、薬物などの療法を組み合わせた治療を行います。
2型糖尿病の原因としては以下のものが挙げられています。
食事:高カロリー食、甘いもの、脂っこいものを摂りすぎると、血糖値が急上昇しやすくなります。
運動不足:運動不足は、筋肉が糖をうまく利用できなくなり、血糖値が上昇する原因となります。
肥満:肥満は、インスリン抵抗性を高め、糖尿病のリスクを高めます。
遺伝的な要因: 家族に2型糖尿病の人がいる場合は、かかりやすい傾向があります。
●妊娠糖尿病:妊娠中に発症する糖尿病です。妊娠中にホルモンバランスが変化することで、血糖値が上昇しやすくなります。
出産後には自然に治る場合が多いですが、高血圧や妊娠糖尿病を経験した方は、将来2型糖尿病になるリスクが高まるため注意が必要です。
●1型糖尿病:膵臓のインスリンを作る細胞を破壊されてしまい、インスリンがほとんどまたは全く分泌されなくなってしまうものです。主に小児期や青年期に発症することが多く、インスリン注射による治療が必須となります。
自己免疫疾患が原因で発症することが多いです。
●2型糖尿病:最も多くみられる糖尿病で、生活習慣病の一種です。インスリンの分泌が低下したり、効きが悪くなったりすることで発症します。生活習慣が大きく影響し、成人期に発症することが多いです。食事療法や運動療法、薬物などの療法を組み合わせた治療を行います。
2型糖尿病の原因としては以下のものが挙げられています。
食事:高カロリー食、甘いもの、脂っこいものを摂りすぎると、血糖値が急上昇しやすくなります。
運動不足:運動不足は、筋肉が糖をうまく利用できなくなり、血糖値が上昇する原因となります。
肥満:肥満は、インスリン抵抗性を高め、糖尿病のリスクを高めます。
遺伝的な要因: 家族に2型糖尿病の人がいる場合は、かかりやすい傾向があります。
●妊娠糖尿病:妊娠中に発症する糖尿病です。妊娠中にホルモンバランスが変化することで、血糖値が上昇しやすくなります。
出産後には自然に治る場合が多いですが、高血圧や妊娠糖尿病を経験した方は、将来2型糖尿病になるリスクが高まるため注意が必要です。
4.糖尿病の主な初期症状

糖尿病は初期には目立った症状がないことが多く、気づかないまま過ごしている人も多いです。糖尿病の初期症状に気が付けば、早期の食事療法などで健康状態を維持することが可能となりますので、以下のような症状がある場合には医療機関を受診して検査することをお勧めします。
・多尿(頻繁にトイレに行く)・喉の渇き:血糖値が高くなることによって体内の水分バランスが崩れ、多尿状態になります。また、腎臓が血液中の余分な糖を排出しようとし、尿として大量の水分も一緒に排出されるため、体内の水分が不足してのどが渇きやすくなります。
喉の渇きが続くと、さらに水分を摂取するため、トイレに行く回数も増えます。
・食欲の増加・体重の減少:インスリンは細胞にブドウ糖を取り込み、エネルギーとして使用しますが、糖尿病ではインスリンの働きが不十分になるため、身体がエネルギー不足になります。
身体はエネルギー不足を補おうと食欲が増し、また、体内の脂肪や筋肉を分解してエネルギー源とするため、体重は減少します。
・疲労感:体内でインスリンが十分に働かず、糖分がエネルギー源として細胞に取り込まれにくくなるためです。食事で摂取した糖分はエネルギーとして使われますが、糖尿病ではこのエネルギーの供給がうまくいかないため、体が疲労を感じやすくなります。
また、血液の循環が悪化し、酸素や栄養が体の隅々まで行き渡りにくくなることも原因の一つです。
・多尿(頻繁にトイレに行く)・喉の渇き:血糖値が高くなることによって体内の水分バランスが崩れ、多尿状態になります。また、腎臓が血液中の余分な糖を排出しようとし、尿として大量の水分も一緒に排出されるため、体内の水分が不足してのどが渇きやすくなります。
喉の渇きが続くと、さらに水分を摂取するため、トイレに行く回数も増えます。
・食欲の増加・体重の減少:インスリンは細胞にブドウ糖を取り込み、エネルギーとして使用しますが、糖尿病ではインスリンの働きが不十分になるため、身体がエネルギー不足になります。
身体はエネルギー不足を補おうと食欲が増し、また、体内の脂肪や筋肉を分解してエネルギー源とするため、体重は減少します。
・疲労感:体内でインスリンが十分に働かず、糖分がエネルギー源として細胞に取り込まれにくくなるためです。食事で摂取した糖分はエネルギーとして使われますが、糖尿病ではこのエネルギーの供給がうまくいかないため、体が疲労を感じやすくなります。
また、血液の循環が悪化し、酸素や栄養が体の隅々まで行き渡りにくくなることも原因の一つです。
5.糖尿病の合併症
糖尿病が進行し血糖値高い状態が続くと、徐々に全身の血管や神経が障害され、いろいろな合併症を引き起こします。
合併症には糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症などの合併症があります。これらの合併症は「糖尿病の三大合併症」と呼ばれ、細い血管の障害(細小血管障害)によって起こります。
神経障害:手足にしびれや痛みを感じたり、感覚が鈍くなったりすることがあります。
網膜症:目の網膜に小さな出血があり、視力低下や失明につながる可能性があります。
腎症:腎臓の働きが低下し、慢性腎不全や透析が必要になることがあります。
その他にも以下のような合併症が見られます。
動脈硬化:動脈が硬くなり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まることが考えられます。
足壊疽:足の組織が死んでしまう「足壊疽(あしえそ)」が起こることがあります。足壊疽は治りにくく、足を切断せざるを得なくなってしまうこともあります。
また、免疫機能が低下するために感染症にかかりやすくなります。かぜやインフルエンザ、肺炎、結核、膀胱炎、水虫などに、より注意が必要です。
さらに高血圧や脂質異常症、骨粗鬆症、歯周病などの合併症が高い確率でみられます。
このように糖尿病には様々な合併症がありますので、血糖値をコンロールして、合併症を予防することがとても大切になります。
また、たとえ合併症が起きているとしても、よりよい血糖コントロールを保つことで、その進行を遅らせることができます。
合併症には糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症などの合併症があります。これらの合併症は「糖尿病の三大合併症」と呼ばれ、細い血管の障害(細小血管障害)によって起こります。
神経障害:手足にしびれや痛みを感じたり、感覚が鈍くなったりすることがあります。
網膜症:目の網膜に小さな出血があり、視力低下や失明につながる可能性があります。
腎症:腎臓の働きが低下し、慢性腎不全や透析が必要になることがあります。
その他にも以下のような合併症が見られます。
動脈硬化:動脈が硬くなり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まることが考えられます。
足壊疽:足の組織が死んでしまう「足壊疽(あしえそ)」が起こることがあります。足壊疽は治りにくく、足を切断せざるを得なくなってしまうこともあります。
また、免疫機能が低下するために感染症にかかりやすくなります。かぜやインフルエンザ、肺炎、結核、膀胱炎、水虫などに、より注意が必要です。
さらに高血圧や脂質異常症、骨粗鬆症、歯周病などの合併症が高い確率でみられます。
このように糖尿病には様々な合併症がありますので、血糖値をコンロールして、合併症を予防することがとても大切になります。
また、たとえ合併症が起きているとしても、よりよい血糖コントロールを保つことで、その進行を遅らせることができます。
6.訪問看護でできること

訪問看護師は、患者の症状をよく観察し、必要に応じて医療機関と連携することが求められます。
また、訪問看護では、糖尿病患者さんのご自宅へ訪問し、以下のようなケアを行います。
血糖測定の指導:正しい血糖測定の方法を指導し、血糖値の記録をサポートします。
インスリン注射の指導:インスリン注射が必要な方法には、注射の仕方や注意点などを丁寧に指導します。
食事療法の指導:病院からの指示に従い、患者さんに合った食事療法を指導します。
運動療法の指導:体力や体調に合わせて、無理のない運動療法を指導します。
フットケア:足の皮膚や爪の状態をチェックし、傷や感染を防ぐためのケアを行います。
合併症の予防と管理:合併症の早期発見と、適切な管理をサポートします。
精神的なサポート:病気と向き合う患者さんやご家族の悩みや不安をお聞きして、精神的なサポートを行います。
このように訪問看護師は、糖尿病患者さんの生活の質を向上させるために、さまざまな知識と技術を駆使して支援します。糖尿病の基礎知識を理解しながら、常に患者さんの声に耳を傾け、患者さんに寄り添ったケアを提供することが、私たち訪問看護の重要な役割だと考えています。
次回は引き続き糖尿病についてですが、日々の暮らしの中でどのように糖尿病と向き合っていくかをテーマにお送りする予定です。
※ご注意
この記事は、一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
糖尿病の治療や予防については、必ず医師にご相談ください。
また、訪問看護では、糖尿病患者さんのご自宅へ訪問し、以下のようなケアを行います。
血糖測定の指導:正しい血糖測定の方法を指導し、血糖値の記録をサポートします。
インスリン注射の指導:インスリン注射が必要な方法には、注射の仕方や注意点などを丁寧に指導します。
食事療法の指導:病院からの指示に従い、患者さんに合った食事療法を指導します。
運動療法の指導:体力や体調に合わせて、無理のない運動療法を指導します。
フットケア:足の皮膚や爪の状態をチェックし、傷や感染を防ぐためのケアを行います。
合併症の予防と管理:合併症の早期発見と、適切な管理をサポートします。
精神的なサポート:病気と向き合う患者さんやご家族の悩みや不安をお聞きして、精神的なサポートを行います。
このように訪問看護師は、糖尿病患者さんの生活の質を向上させるために、さまざまな知識と技術を駆使して支援します。糖尿病の基礎知識を理解しながら、常に患者さんの声に耳を傾け、患者さんに寄り添ったケアを提供することが、私たち訪問看護の重要な役割だと考えています。
次回は引き続き糖尿病についてですが、日々の暮らしの中でどのように糖尿病と向き合っていくかをテーマにお送りする予定です。
※ご注意
この記事は、一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
糖尿病の治療や予防については、必ず医師にご相談ください。